左下のリンクにある「
My Life Between Silicon Valley and Japan」の管理人である梅田望夫さんの新刊である「フューチャリスト宣言」を読みました。
今回は、最近テレビにもよく出る茂木健一郎さん(
クオリア日記)との対談本です。
以前、ウェブ進化論を読み大きなインパクトを受けたため、
(参考「
ウェブ進化論!!! 」)
今回も大きな期待を持って読みました。
これから自分が取るべき行動の大きなヒントとなった気がします。
この本のコアとなる部分を自分なりに抽出したものが以下の文章です。
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『インターネットの世界は、私の言葉でいう「偶有性」、つまり、ある事情が半ば必然的に起こるという不確実な性質に充ち満ちています。』(茂木)
『「偶有性」は脳にとって、とても重要な栄養なんです。人間の脳はつねに偶有的な出来事を探しまわっている、と言うこともできます。インターネットが好きかどうか、ネット世界の変化を受け入れるかどうかということは、偶有性に対する態度と密接に結びついている。』(茂木)
『ネットが提供してくれる、とてつもない条件に気づいてしまったんです。(中略)偶有性の喜び、人格をより高度なものにしていく喜びは、おそらく人間が体験できる喜びのなかでももっとも強く、深い喜びではないでしょうか。(中略)インターネットというものが、「学ぶ」という最も根源的な、オープンエンドな(終わりのない)喜びを大爆発させる機会を与えている。まさに、「知の世界のカンブリア爆発」です。しかも、一部の特権的な人だけにでなく、あらゆる人に、発展途上国の人にも、その可能性が広がっている。』(茂木)
『(インターネットは、)個人のキャラクターを際立てる場というか、自分とは何であるかということを説明するインフラが社会的にできたということの意味が大きい気がする。』(茂木)
『ネット時代のリテラシーというのは感情の技術ですよね』(梅田)
『ネット上では、自分に向けられたプラスとマイナスの声のパターンが自分のキャラクターを織り成す』(茂木)
『ネットってそれぞれの人の倫理観が試されるような気がします』(茂木)
『人間のロングテールって何かと考えたら、「すべての人は違う」ということなんです。』(梅田)
『結局、インターネットが人類にもたらした新しい事態の背後に隠されたメッセージは、一つの生命原理ということだと思います。命を輝かせるためには、インターネットの偶有性の海にエイヤッと飛び込まないと駄目なんです。』(茂木)
『グーグルは久しぶりに到来した、日本にとっては幕末以来の「黒船」かもしれません。日本のエスタブリッシュメント、あるいは中枢にいる人たちにそれが不愉快だということはよくわかります。けれども、文明の力動には結局逆らえない。(中略)どんなものでも新しく出てきたものは毒性が強い。(中略)ネットも最初の時期には毒性が含まれるけれど、それがいずれ克服されて薬に変わっていく。薬というか生態的に有効な機能へと転じて行く。それは、生命運動としての必然ですね。』(茂木)
『リアルの良さはリアルの良さとして絶対に残ります。そこでお金がまわるんですよ。リアルは不自由だから。(中略)ネットは絶対に有料にしちゃいけないんです。無料にしてそれで広告が入るかといったら、先進国でまともな生活ができるほどは普通は入らない。一方、リアルというのは不自由だからこそ、お金を使って自由を求めます。だから永久にリアルの世界でお金が圧倒的に回る。この2つの世界での生計の立て方とか、それから知的満足のしかたとか、いろいろ組み合わせて戦略的に考えていく必要があります。』(茂木)
『未来は予想するものではなく、創り出すものである。そして、未来に明るさを託すということは、すなわち、私たち人間自身を信頼するということである。』(茂木)
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この著書を通して、梅田氏と茂木氏はフューチャリストとして、インターネットの可能性を述べ、そしてそれによる今後の個人や社会の変化に対する鋭い洞察を行っています。
ここに描かれていた未来像はまさに、マネジメントの父であり、同時に現代社会最大の哲人であるピータードラッカー(Peter F. Drucker)が描いていた「Next Society」の到来を予感させるものであると思いました。
The next society will be a knowledge society.
Its three main characteristics will be:
1.Borderlessness, because knowledge travels
even more effortlessly than money.
2.Upward mobility, available to everyone
through easily acquired formal education.
3.The potential for failure as well as success.
Anyone can acquire the “means of production”, that is,
the knowledge required for the job, but not everyone can win.
Together, those three characteristics will make
the knowledge society a highly competitive one,
for organizations and individuals alike.
(Managing in the Next Society, 邦題「ネクスト・ソサエティ」より)
ドラッカーは自己刷新(Self-Renewal)のために、
いつも次の問いを自らに問いかけていたようです。
“What do you want to be remembered for?”
「何をもって憶えられたいか」